
Glenn Williams
MUSIC WRITER IN JAPAN
HIDDEN GEMS IN 60/70s
Sony Music Japan Internationl
60~70年代の隠れた名作
もしあなたが、昔からの音楽コレクションを増やしたり、コレクションの空白を埋めたいと思ったことがあるなら、今がその時だ。ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルが保管庫を深く掘り下げ、アルバム1枚あたりわずか1,430円という嬉しい価格で新シリーズをリリースするのだ。誰もがあらゆる音楽を聴いていた時代からの、ロック、シンガーソングライター、ソウル、ファンクのセレクションである。レア盤、クラシック、そして見過ごされてきた名盤があり、それぞれがあなたのCD棚に置くのに相応しい。新しい音楽を発見できる黄金時代へようこそ。最初の40作品のリリースは以下の通りで、2026年12月31日まで利用できる。
音響
音響この時代は、音楽的に多くのことが起こっていたから素晴らしい時代であっただけでなく、レコーディング・スタジオがオーディオ録音において大きな役割を果たし始めた時代でもあった。16トラックが初めて使われたのは1967年だが、一般的になったのはそれから数年後のことだ。エンジニアやプロデューサーたちは、より多くのトラックやマイクを使ってレコーディングする方法を理解し始めた。実験は行われていたが、エフェクトはまだ発展途上だったため、ドライレコーディング(エフェクトなし)が主流だった。最終的なステレオ・ミックスに持ち込まれたのはシンプルさであり、それゆえ、この時代の録音には、これまでに作られた中で最も素直で最高のものがある。このシリーズのマスタリングは美しくクリーンで、そのような条件下で録音されたため、どの音源もアーティストと一緒にスタジオにいるような感覚を与えてくれる。チャンネル間のセパレーションはこれでもかというほど広く、ミックスに関わる多くの人がパンポット(左右の定位の設定)をフル活用している。ニルソンの『Without You』のような曲では全体としても、部分的にも、この「ボックス・トップス」シリーズではハモンドとヴォーカルの左右バランスを聴くとかなり圧倒される。
ボーナス・トラック
ある作品もあり、ないものもある。例えば、ニルソンの2作には合計24曲のボーナス・トラックがあり、ボックス・トップスのタイトルには4曲、コリン・ブランストンのデビュー作には1曲もないが、それは大したことではない。このシリーズでは、ボーナス・トラックが入ることを意図せずにレコーディングされ、リリースされたアルバムを取り上げている。これらは、言わばレコーディングとリリースされたその年のアーティストのスナップショットなのだ。デモを作ったり、別テイクを作ったり、追加したり、レコーディングをやり直した りしたが、それらはすべて、完成したアルバムにたどり着くためのプロセスに過ぎなかった。だから、ボーナス・トラックがないこと(ロックの歴史上、多くの場合、ボーナス・トラックはないのだが)は重要ではないのだ。今回、ソニーがあなたに与えるものは、50年前のアーティストがあなたに与えたかったそのものなのだ。
パッケージ
前述したように、全シリーズが同じ低価格である。各ディスクは標準的なジュエル・ケース入りで、オリジナル・アルバムのジャケットが表と裏に印刷された光沢のある4枚インサート仕様だ。片面にはトラックリストと新しいライナーノーツ、もう片面にはシリーズの他のディスクの宣伝が掲載されている。CDレーベルは、ロゴをオリジナルのレコード会社、アリスタ、エピック、RCAなどに変えた以外は、シリーズを通して統一されている。もちろん帯もあり、見た目は統一されているが文字が違う。
ソニーは、購入前に試聴できるよう、現代のサンプラー・アルバムともいえるプレイリストを用意した。
https://sonymusicjapan.lnk.to/KMSamplerAW
すぐ、買いに行かなきゃ...